概要

機械システム工学科の概要

京都大学における機械工学の歴史は,1897年の京都帝国大学の創立と同時に機械工学科が設置されて以来,100年を越えるものになりました.京都大学における機械工学は,つねに社会の進展を先取りした研究・教育によって,工学の中核をなしてきました.昔の道具の生産から始まり,産業革命で大量生産が可能となりましたが,現在は,電気,電子,情報などを組み込み,マイクロからマクロにわたる広範なものをつくりだしています.機械系学科は,それを支える人材を輩出し続けてきました.

機械システム学コースでは,科学法則を理解し,それをものづくりに適用できる人材の育成をめざしています.すなわち,材料・熱・流体の力学と物性物理,機械力学,振動工学,制御工学などを基礎とし,機械システムとそのエレメントの設計・製造・評価・診断・制御を教育しています.そして,エネルギー,環境,生活,生命,医療など人間と自然との共生をめざす広い視野をもち,挑戦的に課題を設定しそれを克服する能力をもった社会のリーダーとなりうる技術者・研究者を育成しています.